最初の曲がヴィラ=ロボスの
「ブラジル風バッハ1番」。自由で陽気でおおらかなこの曲は、チェロの持ち味を十分に活かし、とても印象的です。チェロの演奏もしていたというヴィラ=ロボスは、バッハを尊敬しバッハのような組曲を作りたいという理由から、この曲を作ったそうです。
南米がテーマとなっているこのアルバムは、ヴィラ=ロボス以外にピアソラやボサノバのスタンダード曲が収められています。中でもタイトルにもなっている
「South American Getaway」が気に入っています。映画「明日に向かって撃て!」でポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、キャサリン・ロスが南米へと逃亡し、追われる場面に流れていた曲ですが、12人のチェリストたちの演奏では、切迫感、喪失感が胸に迫ってくるのです。聴くとせつなくなってしまい、何度も何度も聴かずにいられなくなるのでした。
【収録曲】
1. Bachianas Brasileira No.1: I. Introduction (Embolada) / Heitor Villa=Lobos
2. II. Preludio (Modinha)
3. III. Fugue (Conversa)
4. Fuga Y misterio / Astor Pazzolla
5. 'Die 12' in Bossa-Nova / Wilhelm Kaiser-Lindemann
6. La Flor de la Canela / Chabuc Granda
7. Bachianas Brasileira No.5: I. Aria (Cantilena) / Heitor Villa=Lobos
8. II. Danca (Martelo)
9. Mas que nada / Jorge Ben
10. Addios Nonino / Astor Pazzolla
11. Chiquilin de Bachin / Astor Pazzolla
12. A fuego lento / Horacio Salgan
13. South American Getaway / Burt Bacharach